呟きたい

主にタイトルが示していることをしたい。色々妄想しながら、ここに自分が考えてることをぶち込めたい。よろしく

#物語のブログ記事

#物語(ムラゴンブログ全体)
  • 二人の妄想

    彼女はそこに着席していた。紫のペチュニアがぽちぽちと散らばっているカシュクールワンピースの上には鋭い顎、わずかに黒くくすんでいる目下と少し荒れたボブカット。右ひざを左ひざの上にのせていて、前にあるカウンターに肘をかけている状態だった。彼女は都会のどこにでもいる、輝いている女性に見えたが多少ファッシ... 続きをみる

    nice! 1
  • プロローグ2

    「ほらよっ」おじさんが虎響に水のペットボトルを渡した。「しかし、日本みたいにはいかないねー」ちょっと嫌気のある顔で言った。「普通なら自動販売機で一人で買えるのに。わざわざ水ぐらいで店に行くのはめんどいことだ」おじさんは虎響のそばの席に腰を下ろした。 虎響は自分の手にあるペットボトルのラベルをじっと... 続きをみる

    nice! 2
  • プロローグ1

    パルテノン神殿はまだ暗かった。 彼は夜空を見上げながら、ベランダのレールに肩寄っていた。スポーツマンのような髪の毛がしんなりしている。あごは固くて鋭く、若い目は死んでいた。右手にまだ口を付けていない瓶ビールを持ち、左手には三周巻きの包帯を持っていた。体が重く感じていた。 「虎響(トラビ)。この前の... 続きをみる

    nice! 1